革友禅は、日本の伝統的な染色技法の「友禅染め」を生地ではなく革に施したものです。
友禅というと「花鳥風月」といった色鮮やかな柄をイメージされる方も多いですが、
友禅は「柄」のことではなく「染め」の技法のことで、柄をそのまま染色する技法です。
わたしたち(株)タケグチでは、その友禅染めを革へ施す技術として高めました。
タケグチの革友禅には大きな特徴があります。
それは表面の「でこぼこ」。
これは他の革友禅にはない、世界でも他に類を見ない技術です。色をつけたところを意図的に縮ませることで、柄に合わせた凹凸が生まれます。しかも様々な凹凸のパターンがあり、わずかなものから激しいものまで、デザインと革本来の持つ性質によって仕上がりが異なる点もまた味のひとつ。
でこぼこがあることで、見る角度を変えれば違った表情が楽しめ、また、肌なじみの良い独特の手触りが作り出されます。
革友禅の特徴として、シンプルなものが多い革には珍しく、様々な柄が表現されていることが挙げられます。豊富で鮮やかな色彩使いとデザインが可能で、花鳥風月のような伝統的なものから抽象的なものまで幅広い表現ができます。
また、色落ちしないため水に濡れても安心です。非常に軽く、一般的な皮革に比べて柔らかいため使い勝手が良い点も大きな魅力です。
従来の皮革製品にとどまらず、インテリアや被服など、素材の味そのものを生かした様々な領域への応用が可能です。
表裏に別々の柄を染色する
ことも可能。
珍しいリバーシブルの革です。
染料で直接生地に描き、
オリジナルのデザインや
ロゴを加工することも可能です。
世界に一枚だけの革製品が
できあがります。
革への友禅染めはまず、革に染料をのせるところから始まります。染料づくりは、色とでこぼこ具合を決める大事なポイント。長年の試行錯誤の中で編み出した配合です。
柄ごとに製作した専用の版を用い染めをします。多色・繊細な柄のものは手作業で色刺しを行うものもあります。
専用の機械で蒸し、洗い上げます。これにより、色が定着され、水に濡れても色落ちしない革ができるのです。
完成した革は、でこぼこの加工が施されることにより、元の革から縮みが出ます。縮み具合は、革の種類、柄、でこぼこのつけ具合によって異なります。
タケグチの代表的な柄を紹介いたします。
同じ柄でも色合い、でこぼこ具合によって風合いが違います。
< 花 >
< ゼブラ >
< ペイズリー >
< アニマル >
< 市松模様 >
< 幾何学模様 >